陸上自衛隊広報センター「装備フェア」

陸上自衛隊広報センター

今日・明日(2月10日)と陸上自衛隊朝霞駐屯地に併設する「陸上自衛隊広報センター」で、「装備フェア」という催しがあるとの事で行って来ました!
今回、装備フェアを担当する部隊は大宮駐屯地の化学教導隊です。
ではでは、感想及びレポを上げておきます。




陸上自衛隊広報センターの開館時間は午前10時〜午後5時*1なので、午前10時頃にセンターに到着できるように自宅を出発。
予定通り、午前10時すぎに陸自朝霞駐屯地に到着。
自分は今回初めて広報センターに行ったんですが、東武東上線有楽町線和光市駅」からもそれほど遠くなく、かなり好立地にあります。
センターの入口には、イラク派遣仕様の軽装甲機動車が展示されてます。


広報センターの館内には自衛隊の歴史を紹介するコーナーや、用廃*2になった「AH-1Sコブラ対戦車ヘリ」・「90式戦車」などが展示されています。
駐屯地内に併設されている為か、館内の展示は全体的に小規模な印象です。
ですが、他にも3Dシアターだったり、フライトシュミレーションなど各種のアトラクションもあるので、割と楽しめましたw


野外にも陸自の用廃になった各種装備品が常設展示され、その中には各種量産装備に加えて、試作装備品なども展示されています。
主だった所だと、「74式戦車」・「89式装甲戦闘車」・「75式自走155mm榴弾砲」・「UH-1H多用途ヘリ」が展示されています。
どの装備品も野外に展示されている物にしては整備状態が良好で、非常にキレイな外観を保っています。
今日は装備フェアということで、これらの常設展示装備に加えて、化学科部隊の現役装備品である「化学防護車」・「除染車」・「除染装置」などが展示されました。
今回、自分が展示装備品を見て気にいったのが、常設展示装備の「94式水際地雷敷設装置*3」です。*4
この94式水際地雷敷設装置なんですが、展示装備の中でやたらとデカイんですw
自分も今日実物を見るまでは、これほどデカイ物だとは思いませんでした!!
94式水際地雷敷設装置の任務は、敵が日本に攻めて来た場合に海岸線に地雷*5を敷設して、その侵攻を阻止する事です。
その為、構造は水陸両用車なっており、後部にはスクリューも付いています。
94式水際地雷敷設装置はまだ現役で部隊に配備されており、各水際障害中隊や施設教導隊が運用しているとの事で、いつかは動いている姿を見たいものです。


さてさて前置きが長くなりましたが、装備フェアに参加している化学教導隊が今日は*6広報センターの敷地内で訓練展示を行うとの事で、そちらを見学する事に。
先ほどの野外展示スペースの一部をロープで区切って、午前11時半から訓練展示が行われました。


訓練展示の前段は、化学部隊の除染作業をコミカル(?)に理解しやすい形で行う展示です。
まずはテロリスト役の隊員が化学物質を撒くんですが、テロリスト役の隊員が何故か大仏の覆面を被ってるとかw
もうこの時点で軽くコメディ化してるんですが・・・・。
化学物質の散布を受けて自衛隊の化学部隊が出動し、まずは化学部隊の偵察要員が撒かれた物質の特定を行う。
化学防護衣に防護マスク着用した、いかにも化学科隊員といった出で立ちなんですが・・・・?
何故か頭にパンダの被り物を着用してるとかw



なぜパンダなんだ!!Σ(゜Д゜ )


でも、この演出は小さなお子様達には人気だったようでw
子供から「自衛パンダ!自衛パンダ!!」と絶叫にも似た声援を受けてましたww
その後は、このパンダさんが色々とネタをかましながら化学物質を探知したり、除染作業に来た隊員の装備がヒシャクとポリバケツだったりで(ノ∀`)
化学防護衣まで着たのに、やることが打ち水ですかw
などなど小ネタ満載の展示訓練前段でした。


続いて行われた、展示訓練の後段は打って変わってマジメな訓練展示です。
展示訓練のシナリオは以下のような流れです。

テロリストが日本に侵入し、自衛隊に防衛出動発令(?)→自衛隊員が不審人物(テロリスト)に職務質問をかけるも、不審者は人質を取り抵抗→要求に従い逃走用の車を用意し、テロリストが乗車する直前に狙撃→テロリストを射殺するも、所持していた化学物質が流出→突入した自衛隊員が化学物質を吸い込み負傷→化学部隊が出動し負傷隊員を保護し、テロリストも確保→周囲の除染作業を行い無毒化に成功!



除染作業中に警戒にあたる化学科隊員


こちらの訓練展示はかなり緊迫感もあって興味深い内容でした。
今まで化学科部隊の所在する駐屯地祭とか行ったことないので、今回初めて化学科の訓練展示を見る事が出来ました。
普通科部隊の訓練展示とは別に、また違った緊迫感のある展示訓練だったと思います。


訓練展示終了後は、もう一度館内を見学してから帰宅することに。



化学教導隊の73式新小型トラック
万一の緊急事態に備えてか、赤色灯を装備しています。




化学防護車
汚染地域でも行動でき、各種センサーで車外の状況も確認できる特殊な装甲車

*1:2008年2月現在

*2:用途廃止:退役した装備品の事

*3:ちなみに、「水際」は「みずぎわ」ではなく「すいさい」と読む!

*4:個人的にかなりコアなチョイスかと思っておりますw

*5:地雷と言っても、どちらかと言うと「機雷」に近いモノらしい。

*6:明日も行われるかは未確認