さよなら巡視船「かとり」一般公開

ありがとう かとり 海を守って36年

本日は銚子で行われた海上保安庁の巡視船「かとり」一般公開に行ってきました。



10月21日に解役を迎える銚子海上保安部の巡視船「かとり」。
合計28隻が建造された「しれとこ」型巡視船の最後の一隻であり、就役後に銚子海上保安部へ配属された後は配属替えすることなく36年間任務にあたってきました。


一般公開は13:00からなのですが、ちょっと早めに着くべく「浜松町駅」08:20発の高速バスで銚子へ。
普段は千葉方面へ車で出かけることは皆無に近いので、車窓の風景とか新鮮でしたね。
11:15頃に多少の遅延で銚子海上保安部桟橋の最寄りである「高速川口」バス停に到着。
バス停から15分ほど歩いて桟橋へ。
11:30頃に海保桟橋に着きましたが、ほとんど人がいない(ノ∀`)
ヲタと思われる人がまばらにいるのと、釣り人がいる程度。
今日は銚子海保の所属船である巡視船「かとり」・「つくば」、巡視艇「とねかぜ」の3隻が停泊していました。
とりあえず、「かとり」の外観を撮影しておくことに。
やはり解役直前ということで、ところどころサビが浮いていて末期的なたたずまい。
光線状態は微妙でしたが、人がいない分ゆったり撮影できました。
一通り撮影するとあとは一般公開までヒマ・・・・。
近くにあった水産物卸売センター「ウォッセ21」をぶらぶら。
お刺身とか海産物が美味しそうだったんですが、これから一般公開もあるし持ち帰るのも大変なので回避。
桟橋に戻ると人も増えていて海保の職員さんも一般公開の準備で忙しそうな様子。


12:50になる一般公開を前に「かとり」の前でちょっとした式典が模様されました。
銚子海上保安部長さんの御挨拶や「かとり」の乗組員に花束贈呈が行われました。
あまり海保の一般公開に参加した事がないですが、海自とかではあまり行わない式典ですが何となくアットホームな感じ良かったかと思います。
式典が終わると一般公開が開始されましたが、事前に入場列とか作ってないから一気に殺到するパターンw
見学順路は「上甲板船尾部→上甲板船首部→船橋→船長室→食堂→調理室・浴室→機関室」と巡視船のほぼ全体に渡って見学順路が設定されていました。
乗船してすぐの上甲板船尾部に号鐘を発見!
海自艦艇だと艦橋付近の旗甲板に吊るされてますが、巡視船はこの辺りが所定の装備位置なのかな?
上甲板の通路を移動中もそこかしこにサビが浮いていて、かなりお疲れな感じ。
船首部に移動すると「かとり」の主兵装である35mm単装機銃が鎮座しています。
毎度思うんだけど35mm機銃装備の「しれとこ」巡視船って機銃周りの覆いや装備位置の低さで射撃しにくくないのかな?
って、乗員さんに聞こうかと思ったですが他の人が質問してたりで、そのまま押し流されました(ノ∀`)
船橋部では船橋上の露天甲板に遠隔採証装置が据え付けてありましたが、この装備だけ割と新しい感じ。
船橋内で説明にあたっていた乗員さんに話を聞くと後日装備だそうで、そのコンソールについても説明してもらいました。
「しれとこ」型巡視船の船橋って意外と作りが簡素で、今の船艇にはないアナログ感が逆に新鮮でした。
船内では船長室や食堂、調理室などを見学しました。
全体的に古さは否めない感じですが、外観から比べると掃除もゆき届いていてさすがは日本の船といった印象。
他所の国だとヤバ船は引くくらいにヤバい船もありますし・・・・。
最後は機関室を見学しましたが、船の大きさに比べると意外なほど広めな区画が割り当てられてました。
普段はあまり公開される事がないと思う機関室ですが、今回は解役前のサービスなのか?
シリンダーヘッドまで解放してのサービスぶりでした!!
一通りの見学を終えて離船する時に乗員さんから見学の記念に『巡視船「かとり」乗船記念』の日付入りカードをもらいました!
話だとデザインは数パターンあるとかで、自分のは35mm機銃の周りに乗員さん達が集まった記念写真バージョンでしたw
見学後は高速バスの時間が迫っていたので、そのままバス停へ向かうことに。
さすがに一時間に一本しかないと乗り逃すの危険すぎる。
帰りの高速バスは疲れもあってほとんど爆睡してました。





巡視船「かとり」




巡視船「つくば」




巡視艇「とねかぜ」